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2016年02月06日

【映画レビュー】石井のおとうさんありがとう

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『石井のおとうさんありがとう』(2004・日本)




現代ぷろだくしょんの山田火砂子監督作品。
この現代ぷろだくしょんは、
小規模ながらも歴史ある映画会社で、
社会派の映画を中心に、
ミニシアターを中心に上映しているのが特徴である。

主演の松平健を始めとして、
永作博美、辰巳琢郎、竹下恵子、大和田伸也、ケーシー高峰など
そうそうたる俳優陣が揃っている。





「石井のおとうさん」とは、
明治時代に日本で初めて孤児院を創設した石井十次のことで、
「児童福祉の父」と呼ばれ、岡山四聖人の一人とされている人物である。

岡山四聖人は、石井十次のほかに、
「感化事業の父」留岡幸助、
日本人初の救世軍士官となった山室軍平、
「岡山博愛会」を設立したアリス・ペティ・アダムスがいる。




映画の冒頭はブラジルの日本人街から始まる。
日系ブラジル人のヨーコが、
日本人のブラジル移民であった祖父から
今わの際に一枚の写真が手渡される。
そこに書かれていた「石井のおとうさんありがとう」の文字。
「石井のおとうさん」とは誰なのか・・・
ヨーコはそのルーツを探るために日本へ飛ぶ。








石井十次は宮崎県出身で、
医師を志して岡山へとやってくる。
そこで、孤児を預かることになり育てる決心をする。
そして医師の道を諦め、孤児救済に一生を捧げる。



この映画を見て感じたことは、
何かを成し遂げる人とは、
あれこれ考える前に、
行動に移す人なのだと。

それは単に破天荒なだけなのかもしれない。
現実に、彼の活動を批判するものも当時は多かった。
しかし、彼にとって幸運だったのは、
大原孫三郎(大原財閥の創始者でクラボウ、クラレ、中国銀行、中国電力、倉敷中央病院等の前身を作った人物)や、
ジェイムス・ペティ(岡山基督教会の宣教師で、アリス・ぺティ・アダムスの従兄弟)といった有力支援者がいたこと。

それは彼の私利私欲の無いひたむきな行動に共感したからだろう。


たった一人の孤児を引き受けたことから始まる孤児救済は、
岡山孤児院を舞台に約20年で1000人を超える収容者がいたとか。

明治25年の濃尾地震による被災孤児や、
日露戦争による戦争孤児なども積極的に引き受けた。

その後、手狭になった岡山孤児院から
拠点を全面的に宮崎の茶臼原に移すが、
持病が悪化して茶臼原で亡くなった。






「社会福祉」の概念すら無かった時代に、
児童福祉の先駆者となった石井十次。
岡山孤児院はすでに存在しないが、
彼の思いは時代を超えて今も受け継がれている。














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岡山孤児院の家族舎として唯一現存する一棟は、
門田本町に移転されて、当時の趣を残している。








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posted by すだち at 23:59| 岡山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

【映画レビュー】君よ憤怒の河を渉れ

名優・高倉健が亡くなった。
そんなわけで、彼の作品の中から一つピックアップ。



『君よ憤怒の河を渉れ』(1976・日本)


佐藤純彌 監督作品

佐藤監督の映画の中でもピカ一なのは「新幹線大爆破」で、
人間ドラマを描いた作品としてフランス等でヒットしている。
最近では「男たちの大和/YAMATO」などがある。

【映画レビュー】男たちの大和(2014/09/24)




さて、この「君よ憤怒の河を渉れ」であるが、
中国でも1979年に公開されて、
文化大革命後の初の外国映画だったそうで、
大ヒットをした作品だそうだ。

主演の高倉健、中野良子も
この作品で中国で知られる俳優となった。




この映画はサスペンスアクションで、
主人公の東京地検検事である杜丘(もりおか)が
無実の罪で逮捕されるも、逃げ出して、
自分を陥れた真犯人を探すために日本各地を点々とするという、
ハリソン・フォード主演の「逃亡者」を彷彿とさせる作品である。

登場人物も往年の名優ぞろいで、
なかなかお金がかかってる感があるし、
いいテンポで話が進んでいくので、
引き込まれる映画なのだけど、
どことなく昭和の香りが満載で、
突っ込みどころも満載だw


ジェットコースタームービー的な展開。
突然に出てくる熊の襲撃や、
操縦したこともないセスナに乗って飛んでしまったり、
自衛隊機にまで追いかけられるも何故だか通り過ぎていくし、
新宿の街中を馬に乗って暴走してみたり・・・
敵だか味方だか分からない刑事の原田芳雄。
唐突に逃亡者のことを好きになる中野良子。
ラリッてる田中邦衛。


もうメチャクチャだよっ(-o-;)
今観るとB級感が漂っているが、
当時としては超大作だったんだろうな・・・。

そんな映画です。
posted by すだち at 22:57| 岡山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

【映画レビュー】『空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-』



『空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-』(2008・日)







航空自衛隊小松基地の小松救難隊。
女性初の救難ヘリコプターパイロットとなった川島遥風が、
数々の救難現場へ出動しながら成長する姿が描かれている。



監督は手塚昌明。
2000年以降のゴジラ映画や、
2005年の「戦国自衛隊1549」を手がけている。

主演は高山侑子。
この映画が初主演作品となった。
初々しいところがよい(笑)









映画の展開としては、
いろいろな現場に出動していくので、
短編シリーズがいくつか組み合わさったような形。

一つ一つの話がコンパクトにまとめてあるので、
見やすい映画・・・。




それよりなにより、
航空自衛隊、海上自衛隊の全面協力なので、
航空機や船舶、基地にいたるまで、
すべて本物なので、見ごたえ満点。
ミリタリーファンなら生唾ものかも(^u^)プププ

posted by すだち at 21:36| 岡山 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月04日

【映画レビュー】裸の銃を持つ男

裸の銃を持つ男 [DVD] / レスリー・ニールセン, ジョージ・ケネディ, プリシラ・プレスリー, リカルド・モンタルバン (出演); ジム・エイブラハムズ (脚本); デビッド・ザッカー (監督)

『裸の銃を持つ男』(1988・米)





デビット・ザッカー監督作品。

製作総指揮にはデビット・ザッカーのほか、
ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズ。

この3人は「ZAZ」コンビと言われ、
共同監督として1980年代のコメディ・パロディ映画を
数多く手がけてきていた。
この映画が作られるころになると、
監督は持ち回りにして、
製作総指揮として三人がタッグを組む作品を作ったり、
単独監督作品が登場することとなる。

ジム・エイブラハムズは「殺したい女」(1986)

そして、デビット・ザッカーはこの「裸の銃を持つ男」(1988)

ジェリー・ザッカーは「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990)




「ゴースト」は衝撃的だったもんなぁぁ。
ジェリー・ザッカーってこんな映画が作れるのかっっ( ̄ω ̄;)
って(笑)



それはともかく、「裸の銃を持つ男」


ZAZコンビのエッセンスが凝縮されたコメディ映画の金字塔。
とにかくありとあらゆる方法で観客を笑わせようとしてくる。
いたるところにギャグや冗談、ダジャレが盛り込まれていて、
一瞬たりとも目を離せない作品で、
友人と一緒に何度も観て、
大爆笑したのが昨日のことのように思い出される。







この映画の元になってるのが、
アメリカのテレビシリーズで「POLICE SQUAD!」(1982)という作品。

日本では「フライング・コップ」という名前で現在DVD化されている。

すだちの時代(いつ?)では、VHSでレンタルされていたので、
それを借りてきて、ダビングして何度となく観たものだ。









フライング・コップ [DVD] / レスリー・ニールセン, アラン・ノース (出演)


とにかく内容はハチャメチャで、
ツッコミどころがいたるところにあって、
一回二回観た程度ではすべての笑いのポイントに
気づかないだろうっていうくらいの密度の高さ。

シリーズの監督陣の中には
のちに「グレムリン」(1984)を作るジョー・ダンテがいたり、
大物スペシャルゲストが毎回出てくるのだが、
その中にはウィリアム・シャトナー(スタートレックのカーク艦長)なども出てくる。
しかも、大物スペシャルゲストは一瞬オープニングに出るだけで、
本編には一切出てこなかったり(笑)





さて、この「フライング・コップ」「裸の銃を持つ男」の主演がレスリー・ニールセン。

フランク・ドレビン刑事の役で出ているが、
彼こそがZAZの笑いのツボを体言できる最高のアクターだったと思う。


レスリー・ニールセンが先日亡くなったとの報に接し、
ぁぁ、もう一度、この映画・・・観たくなったな〜と。



ニールセンさんのご冥福をお祈りします。







YouTube - Police Squad 01
posted by すだち at 22:30| 岡山 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

【映画レビュー】惑星大戦争



惑星大戦争



『惑星大戦争』(1977・日)





1988年、異星人からの侵略を受けた地球。
それに対抗するために宇宙防衛艦『轟天』が出撃し、
敵の母艦である『金星大魔艦』と対決する・・・・







日本の特撮映画は、
怪獣映画を中心にして世界をリードしていたのだが、
特撮ものが大量生産されるにつれて、
脚本が陳腐なものになり、
次第に「特撮は子供だましだ」みたいな風潮が広がり、
特撮映画は衰退していった。

ふたたび、
特撮・・・いわゆるSF映画が注目されるようになるのが1977年。
「未知との遭遇」や「スターウォーズ」が全米で大ヒットし、
日本でも空前のSF映画ブームが到来しようとしていた。

まさにそのタイミングで作られた映画が「惑星大戦争」である。



監督は福田純。
彼は東宝の怪獣映画やコメディ映画などを中心に作っていて、
軽快な演出をするタイプ。
本作品が映画監督しては最後の作品となった。


登場人物は、
森田健作、沖雅也、浅野ゆう子、大滝秀治、池部良・・・


宇宙ものの映画とは思えないキャスト陣だ(笑)








当時の東宝が勢力を結集して、
「スターウォーズ」を迎え撃つために作られた作品・・・・
などとも言われたりしたものだが・・・・



うーーん



全米での「スターウォーズ」大ヒットに触発されたというか、
ブームに乗ろうとしたのか、とにかく慌てて作った映画だけに、
あれこれ詰め込もうとした感はするが、
とにかく突っ込みどころ満載なだけに(゜ロ゜)


肝心な特撮シーンも
世界の大都市が破壊されていくシーンは
過去の映画のものをそのまま流用したものだし、
惑星大戦争というわりには、
「轟天」対「金星大魔艦」の一騎打ちという地味な展開。

青春映画なみのキャスト陣なので、
恋愛チックな要素も盛り込まれているものの、
無理やり入れてみました的な・・・(笑)


そしてラストは人間魚雷かよっ(爆)



最後には金星まるごとぶっ飛ばすところが、
東宝特撮映画陣の意地を見たといったところでしょか(^u^)



当然、CGなんてものを使わない、
職人たちが作った特撮映画・・・古き良き時代の映画です(ぇぇ



posted by すだち at 14:37| 岡山 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする