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2020年07月26日

「夜の街」と「新型コロナウイルス」

新型コロナウイルスの感染者数が日々報道されていて、
どんどん増える状況に、世の中では不安が増大している。

感染経路については多くの場合、「夜の街」での感染が
取り沙汰されているが・・・・・

感染した人は、「夜の街に行ったのではないか?」だとか、
誹謗中傷を受ける事態に。



そもそもなぜ「夜の街」なのか?
「昼の街」だったら感染しない?

なんだか話がおかしくないか。



さて・・・
かつて、こんなことを書いたことがある。




===↓ここから2009年の記事の抜粋↓===



「なんで高校生ばかりが感染しているの?」

これは報道によると、
渡航歴のない高校生がインフルエンザA型になって、
通常であれば、季節性のインフルエンザってことで、
処理されてしまうところだったし、
診断した医師もそう判断していたようで。

ただ、診察をした診療所が
国立感染症研究所のインフルエンザ発生件数を報告する
協力医療機関だったってことで、
香港型かソ連型かの分類をするために
たまたま遺伝子検査を行ったところ、
なんと新型だったと・・・・

つまり、高校生に“新型”が発覚したのは偶然の産物で、
もし、ほかの医療機関を受診していたら、
“新型”であること自体、分からないままになっていた可能性は高い。
ヽ(・_・;)ノ
そんなわけで
この高校生の周りの人たちで
症状の出ている人たちを検査してみたら、
出るわ出るわ・・・新型だらけやん〜ってことになったわけ。

高校生だから感染して、
他の人には感染しないってわけではなくて、
たまたまってだけなのだ。

つまり、感染者ってのは検査をした人の中での実数ってだけで、
検査をしていない感染者は何百人という単位で、
すでに日本中にいてもなんら不思議ではないということだ。


一部では、神戸や大阪に行ってた人は隔離〜
なんてことを言う人もいるけど、
たまたま見つかったのが神戸と大阪ってだけの話。

すでに全国に広まっている可能性も否定はできないのだよ。


===↑ここまで2009年の記事の抜粋↑===




以上は、2009/5/17に書いたもので、
当時、「新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)」が流行し始めたときのもの。






話を新型コロナウイルスに戻すが、
要は、検査するかしないかの判断をするときに、
「そういえば、一週間前に夜の街の行ったかな」というような申告があれば、
感染疑いとして検査して、ほらやっぱり陽性だったぢゃん〜と。

となると、無作為検査がもっと増えてくると、
「夜の街」なんてたぶん関係なく感染者はいるのでは・・・。



そもそも、人間の体内にはさまざまな常在菌が存在しているし、
さまざまなウイルスもいる。

PCR検査で陽性になったとしても、
たまたま付着していただけで、
「感染」までは言えないはずでも、
「検査で陽性=感染」とすれば、
人数が増大すること自体、当然っちゃ当然。




例えばインフルエンザの対策をするために
「感染者の実数が必要」などとは研究者でも言わない。

ところが、「新型コロナウイルス」の話になると
途端に「感染者の実数が必要だ。検査を増やせ」と言い出す。

陽性者の数だけ見ていても、そもそも何も分からない。
だって、全数検査でもないし、検査する基準は各地でまちまち。
つまり、恣意的に操作できるということ。
上記のように「夜の街」に行った人だけを検査していけば、
「夜の街」が感染源としかならないので、
結果が分かって検査しているのも同じなのだ。

本当に必要なデータは
重症者の数とか、
後遺障害が残っている人の数とかだと思うが、
マスコミは陽性者数ばかりセンセーショナルに報じて
不安を煽るだけだったりする。
posted by すだち at 12:52| 岡山 🌁| Comment(0) | 医療関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月14日

新型コロナウイルス感染症について

2019年末・・・
中国湖北省武漢市を中心に謎の肺炎が流行。

それが瞬く間に世界に広がりパニックのような状態になっている。

日本では今年2月1日より指定感染症となり、
強制入院を勧告できたり、国内で広がらないような対策が立てられている。

しかし、完全に防ぎきれずに
国内でも感染者は増加してきている。

そもそもコロナウイルスは風邪等の呼吸器疾患を引き起こすウイルスで、
それの亜種的に登場した新型とはいえ、性質はコロナウイルスに近いものと考える。

ただ、新型であるがゆえに、
免疫を持つ人間がいないので、
一気に広がってしまうし、
場合によって重症化することもあるようだ。
死者の大部分は中国国内に限局されている現状から考えると、
中国の場合は発生国であって、大量のウイルスに感染したものが多く、
そのために重症化しているのではないかと推測される。

そこからヒト・ヒト感染で二次、三次の感染に繋がっているようだが、
二次、三次感染の死亡者はほぼ基礎疾患を持っている人である。


新型なだけに、遺伝子が変異しやすい可能性があって、
変異する過程で重症化しやすいタイプに変異すると危険だが、
いまのところ、そこまでの状況に陥ってはいない。。

今日も感染者が出た、死者が出た・・と毎日報道されれば、
それはパニックになりかねない。

・・・・なんか以前もこんなことあったよなぁ〜と、
思い出したのがかつての"新型インフルエンザ"パニックである。
2009年のときにメキシコを発端とした“豚インフルエンザ”が
ヒト・ヒト感染を起こして一気に世界に広まった。
発生国であるメキシコでは多くの死者が出たが、
病原性が低く、他国での死者数は10万人に1人程度であった。
のちに通常の季節性インフルエンザの一種に分類されて、
現在では「インフルエンザ(H1N1)2009」と呼ばれている。


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当時のパニック状況を語った記事

季節性インフルエンザだって毎年いっぱい死者が出ているのに、それには触れずに新型で1人死んだ2人死んだと騒ぎ立てるマスコミに嫌気がさしてきたところ(2009/11/19)

そもそも通常のインフルエンザだって年間一万人死んでるのに、
1人死んだだけで大騒ぎのマスコミ・・・。
それで「パニックにならないように」と言っても、
マスコミが不安を煽ってるだけじゃんと辟易しながら書いた記事。
当時は、問い合わせの電話のほとんどがワクチン打ってくれ〜という悲痛な叫びのような
電話ばかりだったなぁ・・・






マスク業界は好景気ですわな(2009/05/22)

なんだか最近書いたような内容の記事だが、
10年前の記事です(笑)





弱毒性でも安心してはいけない(2009/05/17)

当時、渡航歴のない高校生が"新型インフルエンザ"と分かって、
回りの高校生たちも検査してみたらみんな感染してるぢゃん〜となった話。
ウイルスなんて、完全防御なんてほぼ不可能なわけで、
今回の新型コロナウイルスにしても、調べてないから分からないだけで、
すでに何十万人と感染してる可能性だってある。
そして、その大部分が普通に完治して気づいてないだけなのかもしれない。





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診療情報管理士しての話で書くと、
当時の新型インフルエンザ・・「インフルエンザ(H1N1)2009」については、
エマージェンシーコードは使われずに、
通常の「Jコード」を使用するようにとのことだった。

新型インフルエンザのコーディングについて(2009/06/20)







今回の場合はいち早くWHOがエマージェンシーコードの使用を発表している。

U07.1 2019-nCoV acute respiratory disease [temporary name]
   2019年新型コロナウイルス急性呼吸器疾患


注)エマージェンシーコードは暫定のコードなので、事態が収拾した等の理由により
変更される場合があるので注意すること。

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まだ情勢は流動的ではあるが、
最新の情報をキャッチしながら、
正しく恐れるように。
posted by すだち at 16:05| 岡山 ☔| Comment(6) | 医療関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月17日

「バファリンを飲んでいます」とは何を飲んでいるのか?

「日頃、何の薬を飲んでいますか?」


病院や調剤薬局でよく質問される。
どんな薬を飲んでいるかという情報は、
治療をする上で重要な情報となる。



「バファリンを飲んでます」




そう答えたとして、
それで服薬歴として「バファリン」と書いておくことは
果たして妥当といえるのか???

医療機関で処方された「バファリン」であれば、
それはバファリン配合錠A330か、バファリン配合錠A80のどちらかで、
どちらもアスピリン製剤である。


ところが市販薬の「バファリン」となると
事はとたんに複雑になる。

「バファリンA」であれば、主成分は
アセチルサリチル酸なのでアスピリン製剤だ。

「バファリンプレミアム」となると、
イブプロフェンとアセトアミノフェンの合剤。

「バファリンEX」では
ロキソプロフェンナトリウム・・ロキソニンと同じ成分。

同じEXでも「バファリンかぜEX」では
風邪の諸症状を抑える成分にプラスしてイブプロフェンが入っている。




その他にも種類があるが、
患者にとって「バファリン」は「バファリン」でしかなく、
それが「EX」なのか「プレミアム」なのか、
そんな区別まで覚えてないのがほとんどだ。





セルフメディケーションの時代。
つまり、自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること・・・
それが時代の要請でもある。

しかし、あまりにも複雑で、医療従事者でも
混乱するような先発品だの後発品だの一般名処方など・・
複雑怪奇な医薬品の名前に翻弄されているというのに、
これに市販薬のテキトーなネーミングまで混じると
いよいよ訳が分からなくなる。

嫌がらせではないのか・・と思いたくなるほどだ。
posted by すだち at 16:50| 岡山 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 医療関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月29日

日本在宅医学会〜第2回地域フォーラムin岡山に行ってきた。

ご無沙汰でっす( ̄(エ) ̄)ノ よー

・・・年度の初めから、
まぁいろいろ仕事はテンコ盛りで。


そんな中〜






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先日、日本在宅医学会の
第2回地域フォーラムが岡山で開催されたので行ってきた。



なかなかいい学びがいっぱいできたが、
心に残ってるところをいくつか・・・



●ドクターの役割とは?

これ実は医師法の第一条に書かれている。

[医師法第一条]
医師は、医療及び保健指導を掌ることによつて公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。



ぉぉ〜と思ったね。
個々の患者の病気や怪我を治すってだけのことじゃなくて、
公衆衛生の向上やひいては
国民の健康な生活を確保するのだとか。

ちゃんとそう考えて仕事している医師ってどれくらいいるだろうか・・・




●多職種協働

いろいろな職種が協働して、チーム医療で。
それを実践していくためには、
他の職種の仕事内容もちゃんと知っておく必要がある。
お互いが知っていなければうまくいかない。

相互理解

ここ最近、非常によく思う部分なので、
しっかりと理解を深めていきたい。
理解を深めるためには、
しっかりと他の職種とも協力関係を築かないと。
縦割りじゃだめってこと。




・・・ただ、もう一つの側面として、
多職種協働がすべてではないということも知っておくべき。

都会の大病院ならまだしも、
地方の中小病院やクリニック、
へき地の診療所など・・・・

多職種協働だけではどうにもならないこともある。
人が少ないのだから多職種ではなくて“少”職種ってこともあるからだ。





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その他、サイボウズ社長と岡山県知事との対談も見ごたえがあった。

子育ては未来への投資。

だから育児休暇って、休暇じゃないんだよね。
それも立派な仕事なわけで。

そういう風土を作っていかないといけない。


「100人いれば100通りの人事制度があってよい」
女性だからとか男性だからとか、
若いとか年寄とか・・・
そんな枠に捉われず、人それぞれに合わせた形。

なるほどね〜
posted by すだち at 17:24| 岡山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月15日

Functional Dyspepsia

「胃の調子が悪い」「なんだか胃がもたれる」「胃が痛い」
こんな症状を訴える人って多い。


もしかしたら胃潰瘍?
まさか・・・胃癌??


きゃー怖い\(〇_o)/

・・・と思って病院に行って、
バリウム飲んだり、胃カメラなど検査をしてみたけど、
結局、症状の原因になりそうなものは発見されず・・・

「まぁ、ストレスでしょう」とか、
「神経性胃炎でしょうなぁ」とか、

なんだか分かったような分からないような説明をされる。
そして、

「ストレスを溜めないようにしましょう」

・・・などという、
現代社会で生きる人には到底無理だろっo(>< )o o( ><)o
みたいなアドバイスを受けて終了。

どうすりゃいいの??(j oj)





こんな経験をされた方、多いのでは?
私もそんな一人ですが・・・(^^*ゞ


病名としては先にあげたような
神経性胃炎と言われたり、
慢性胃炎とか胃けいれんとか胃下垂とかってついたりするが、
明確に検査でハッキリと分かるわけではなくて、
症状など臨床的に判断して、
医者がテキトーに病名をつける(ぉ



最近では、以上のような胃部の不快な症状があるにも関わらず、
検査をしても原因になりそうな病変が見つからないとき、
機能性胃腸症とか機能性ディスペプシアと呼んだりする。


機能性ディスペプシアは
英語表記はFunctional Dyspepsiaなので「FD」と略す。

特徴的なのは、
30代から50代の比較的若い人から中年に多い、
男性よりも女性に多い、
発展途上国よりも先進国に多い
と言われている。

近年の調査では、
日本人の4人に1人がFDと言われるほどで
現代病の一つってことになるかなぁ。

そもそもFDという病気の概念は、
ごく最近になって確立されたもの。



以前は心身症の一種とされて、
「気の持ちよう」とか「神経質だから」で片づけられていたものが、
最近の研究では、胃に対する刺激を
脳が過敏に感じているものとして、
脳内の神経伝達物質がなんらかの影響を及ぼしているのでは??
・・・みたいなことが言われている。





ところで「ディスペプシア」って何かというと、
胃痛や胃もたれ、吐き気などの
消化機能が低下しているように感じる症状の総称。

では、「機能性」ってのは・・・



「体調が悪い」とか「〇〇が痛い」といった場合に、
それを疾患として大きなくくりで分けると、
“器質的疾患”と“機能的疾患”に大別することができる。

器質的疾患とは、
生体組織自体に異常が生じた疾病の総称で、
例えばレントゲンやCTとかなどで、
明らかに病態が確認できるものを言う。

機能的疾患とは、
生体組織に異常が見当たらないが、
臓器や器官などの動きが低下したり、
なんらかの症状が生じるものを言う。











以前、ここで紹介したPrecordial Catch syndrome(前胸部キャッチ症候群)も
機能的疾患の一つ

Precordial Catch syndrome(2015/04/27)








機能的疾患は、
命に関わるような病気ではないことから、
いままであまり注目されていなくて、
研究自体も進んでいない分野であったが、
症状のせいで社会生活に支障を来たす場合もある。

最近ようやくちょっとずつ、
これらの病気も解明への道が見えつつある。
posted by すだち at 23:59| 岡山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする