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2015年07月14日

若年者は高齢者と比較するとがんの進行が速いのはなぜか?

がん細胞には分化度というのがあって
「高分化」 「中分化」 「低(未)分化」に分類される。

元の正常な細胞に近いほど分化度が高い。
「高分化」は正常な情報を多く有しているため、
増殖は比較的ゆっくりであるため、悪性度は低い。

対して、「中分化」「低(未)分化」になるほど
細胞分裂のスピードが速いので、
悪性度は高くなり、浸潤や転移しやすい。


分化度は、がん化した元の細胞が、どの程度分化細胞だったのかが関わっていると考えられる。
また、がん化する際、どの遺伝子に傷がついているかにもよる。
人体は、60兆個の細胞から成り立っているとされる。
60兆個の細胞のどれかは、絶えずがん化してて、1個1個のがん細胞は、
自らの免疫細胞により処理されるので、がんは発症しない。

しかし、その中のごく一部が免疫細胞の処理をすり抜けて、
がん細胞となるのだ。




さて・・・
若年者はどちらかといえば高齢者と比較するとがんの進行が速いと言われる。
なぜ速いのか。




若年者でがんの進行が早いのは、
正常細胞でも低分化の幼弱な細胞が多く存在するから
がん細胞も低分化がん細胞の出現頻度が高く、
それにより進行スピードが速いと考える説もあるし、
若年者ではがん細胞の分裂が高齢者より速いから速いとも考えられる。


その機序は複雑でまだ解明されていない部分も多いので
明確にこれだと断言することはできない。
がん化には様々な遺伝子異常が蓄積しているので、
細胞増殖能や、新生血管の増生能や
間質における繊維芽細胞の活性化やサイトカイン、
細胞外基質など様々な要因が絡み合っていると考えられている。
当然、若年者は高齢者に比して、細胞の機能が活発なので、
がん化や転移・進展に関わる多種多様な事象が
高齢者よりも若年者において活発に起こっているともいえる。
posted by すだち at 19:00| 岡山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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