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2015年06月24日

【統計学】ピーチピチなP値

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注)画像は本文とは関係ありません


統計を使うときに出てくる「P値」と呼ばれるもの。
学会発表なんかでも飛び交う言葉。

みんなそれを「ピーチ」と読む。

・・・で、ピーチって何や???





辞書によるとこうある。
「統計用語。比較される群の間で見られた差が偶然によるものかどうかを示すために用いられる。通常、p値が小さい場合、群間の差は偶然のみによるものではなく、それらの群のいずれかに施された治療など他の要因によって生じたものであることを示す。大きいp値は、群間の差はおそらく偶然により生じたものであることを示す。」
(出典:PDQ日本語版がん用語辞書より





例えば〜こんな研究があったとする。

『降圧剤の新薬「コウアツゼット」と、従来の降圧剤「デオバン」と比較して、
どちらが血圧を下げる効果が高いかという研究で、
「コウアツゼット」を服用する人たちの集まりをA群、
「デオバン」を服用する人たちの集まりをB群として、
仮説検定を行ったところ、P値は0.01(有意水準は0.05とする)だったので、
有意差が認められた〜〜』

注)架空の研究なので、固有名詞もすべてフィクションです。




「A群とB群には差なんて無いっ」
という仮説をまず立てて調査をしますわな。
これ「帰無仮説」と言いますなぁ。

そして差が無いってことを統計を使って検定する。
これを「仮説検定」と呼ぶ。

仮説検定の結果がP値で表されるって寸法になってる。





さて、P値のPってのはなんの略かというと、
probability・・・日本語でいうと「確率」である。

・・・で、なんの確率なのかというと、
帰無仮説が正しいってことの確率である。




つまり、上記の研究で言えば、
「A群とB群には差が無いってことが正しい確率は1%である」
と言ってるわけだ。

なので、意訳すれば
「A群とB群には、99%の確率で差がある」
ということになる。





ようするにP値が小さいほど、差がある確率が高くなる。





・・・さて、
上記の研究の中にカッコ書きで、
(有意水準は0.05とする)などという記述がある。

なんだこりゃ??

「有意水準」とは、
帰無仮説が正しいか正しくないかを判定するときの基準となるもの。

0.05ってことは5%ってことでしたなぁ。
この5%よりも小さい値なら帰無仮説は正しくない(棄却する)と判定する。



では、0.05って数字はどこから出てきたものかというと・・・

「まぁ、そんなもんだろう」という数字で根拠は無い(ぇ

有意水準は一般的に0.05とか0.01とか0.001とか、
だいたいこの辺りの数字を使う。
どの数字を使うかは、特に決まりがあるわけでなく、
まぁ、テキトーであるww

例えばP<0.05なら、
「95%以上の確率で差がある」と言えるわけで、
一般的には「それぐらいの確率なら、そうなんだろうな」と思うでしょ。

降水確率が95%と言われれば、
「雨降るのはほぼ確実だから傘を持っていこう」って。




==================



しかしまぁ、
95%の確率だと言われれば、
「ほぼそれが正しいよね」って思うもんだけど、
逆にいうと、20回に1回は正しくないとも言えるわけで。

それをたまたまと判断するか、
結構多くね?と思うかは・・・人それぞれなのだけど(;^ω^A

・・・ま、これは余談ですけど〜。

でも、「本当に正しいの?」と思う気持ちもまた必要なものかと思いますで。












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posted by すだち at 23:59| 岡山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療情報管理士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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