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2011年07月06日

統計学は気づきの世界〜統計学への序章〜


診療情報管理士の認定試験には
「医療統計学」という科目があり、
多くの受験生を悩ませる難関科目となっている。


テキストを見ても、
なにやら怪しげな公式や数式がいっぱい出てきて、
それでアレルギー反応を起こす人も多い(笑)


でも、本当は面白い学問でもあるし、
テレビでそんな番組を見たのでちょっと触れてみる。












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今日のNHKの「ためしてガッテン」
「数字トリック見破り術」

いつもは見ない番組だけど、
たまたま見てて面白かったし、
統計学への入門としての意味合いもあって、
ちょこっと紹介。









最初に紹介されたのが、
「現金4割引き」のお店と、
「5割分の商品券を還元」、という店はどちらが得か?
というもの。


割合の大きいほうが得なように思いがちだが、
「値引き」と「還元」は全く意味が違うことに気づくかどうかがポイント。

この場合は「現金4割引き」のほがお得なのだが、
何故なのかはここでは割愛(ぇぇぇぇぇぇ
















それよりも興味を引いたのが
「がん検診に潜むワナ」のほうだった。


市町村の乳がん検診でマンモグラフィーの検査を受けたら
「要精検」の判定。つまり「がんの疑い」ってことだな。

精密検査を受けるってことになって、
登場人物のAさんは不安で家事も手に付かない状態に。


番組で示されたデータによれば
1乳がんではない女性が、
間違って「がんの疑い」と判定されてしまう確率はおよそ9%なんだとか。



・・・ということは、

ひらめき「要精検」と判定されたAさんは91%の確率でがんなのか??





どう思う??











さて、
別のデータによれば、
2 「がんの疑い」と判定された人が本当に乳がんの確率はおよそ3%なのだ。




この12のデータを見て、
ピーンとくるかどうかがポイントとなる。







では、もう一度データを確認してみよう。

1乳がんではない女性が、
間違って「がんの疑い」と判定されてしまう確率はおよそ9%


2 「がんの疑い」と判定された人が本当に乳がんの確率はおよそ3%


なんだか相反するデータのように見えるが、
この二つの統計は
どちらも正しい統計データとして存在している。



どういう統計か詳しく見てみると・・・



40代の日本人女性1000人を対象にしたデータで、
およそ90人が「要精検」の判定を受ける。
そしてこの90人のうちのおよそ3人に乳がんが発見される。

これをデータのして示したものが12なのだ。





この前提を踏まえて、
もう一度考える。

ひらめき 「要精検」と判定されたAさんは91%の確率でがんなのか??
・・・これは間違っていることが分かる。


そして、新たに分かることは、

3 「がんの疑い」と判定されて乳がんじゃなかった人は97%





12のデータの裏に3のデータが存在することに
気づくかどうか・・・・・




無味乾燥の数字の中に
隠された真実を見つけることができるか?


「統計学は気づきの世界」だということ。









さて、
テレビでも言っていたが、
「乳がんの可能性がそれだけ低いなら検査受けなくてもいいじゃん」
なんて思ってはダメです。

「1000人の中から3人の乳がんを見つけることができる」という
とても精度の高い検査だということ。

そこのとこは取り違えないように。




数字のトリック・・・摩訶不思議な世界〜








↓追記(2013/05/04)↓





えー。こんばんわんこ。すだちです。

「この記事の12のデータが
なんで違うのか分からんっっ」という声がありまして(;^ω^A


補足解説します。

12のデータでは何が違うかというと「母数」が違います。


1のデータ
乳がんではない女性が、
間違って「がんの疑い」と判定されてしまう確率はおよそ9%

これは1000人中の87人がこれに該当します。
だから計算式は

87÷1000≒9%



2のデータ
「がんの疑い」と判定された人が本当に乳がんの確率はおよそ3%

こちらは90人中の3人だから
計算式は

3÷90≒3%

となります。









統計学の記事はこちらもご参照のほど〜

【診療情報管理士のための“もっと”やさしい医療統計学】「平均値、中央値、標準偏差、四分位範囲」(2013/04/24)
posted by すだち at 22:43| 岡山 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療情報管理士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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